518Lablog(コトバラボログ)

フリーランスライター 野本 纏花のブログです。

小さな会社の情報発信について考える

小さな会社のよくある悩み

 

先日、学生時代の先輩方2人と、久しぶりに飲みに行きました。

 

そのうちの1人が起業されていて、「情報発信をしたいけれど、リテラシーが低すぎて、何をどこから始めて良いのか、まったくわからない。本業が忙しすぎて手も回らない」と悩んでいました。

 

そこから私のなんちゃって(?)コンサルがスタート。

小さな会社には、よくある悩みだと思うので、私から伝えたことをまとめておきます。

 

ゼロから始めるマーケティング

 

まずマーケティングがなぜ必要なのか、経営者として理解しておくべきことを伝えた上で、次に具体的な行動として、次の3つから始めてみてはどうかと提案しました。

 

1.社内で向いていそうな人を探す

 

「社内にできる人がいない」と嘆く経営者の方は多いですが、そもそもマーケティングに経験は必要ありません。(もちろん経験があるに越したことはないですが、必須ではないです。)

 

それよりもよっぽど大切なのは、

・経営者の考えや企業のミッションに共感しており、自社のお客様が増えれば、幸せになる人を増やせると心から信じていること。

・すぐに結果を求めない、ねばり強さや忍耐力があること。

・学習意欲が高いこと。(本を読むのが苦でないこと。)

といった資質があることです。

 

今回の場合、そもそも経営者にマーケティングの知識がないので、奇跡的に超優秀なプロのマーケターを採用できたとしても、宝の持ち腐れになることは間違いありません。

 

マーケターが立てた戦略を経営者が正しく評価できなければ、成果が出るまでに経営者が痺れを切らすか、経営者に理解されず社内でも孤立して、マーケターのモチベーションがダダ下がりになることは、目に見えています。

 

それならば、社内で上記の条件を満たす人を探した方が、近道になるはず。

 

欲を言えば、文章を書く機会が多くなるはずなので、上手い下手はさておき、個人でブログを書いているなど、文章を書くのが苦にならない人を見つけられるといいと思います。

 

2.Facebookページを作る

 

Facebookページの作り方はとっても簡単です。特別な知識は何も必要ありません。Facebookアカウントを持っていれば、誰にでも作ることができますので、四の五の言わず、とりあえず作ってしまいましょう。

 

Facebookページさえあれば、たとえホームページの更新ができなくても、最新の情報を発信できる環境は整います。まずはFacebookページで情報発信することに慣れるところから始めて、余裕が出てくればブログやTwitterなど、徐々に場所を広げていけばいいのです。

 

マーケティングの王道では「ゴール(Facebookページを運営する目的)を決めるところから始めろ」と言われますが、初心者であればゴールを決めるのは、後からでも問題ないと思います。

 

なぜなら、BtoCの人気ブランドでもない限り、初期の頃はほとんどフォロワーもつかないはず。その間にトライ&エラーを重ねて、情報発信する練習から始め、少しずつ感覚を掴んでいけば、十分に間に合うからです。

 

どうしても目標がなければ動けないというのであれば、「とにかくまずは半年間、決められた更新頻度を守り続ける」という目標にチャレンジしてみてください。

 

3.情報発信したい内容をExcelに書き出す

 

担当者が決まり、Facebookページができたら、次はコンテンツの準備に取り掛かります。

 

Excelの1行目に月、2行目に日にち、3行目に情報発信したい内容を書き出していきましょう。ここまでできたら、次に4行目に実際に投稿する文章を挿入していきます。

 

もし、それ以前に、「発信する内容が決まらない」あるいは「情報の数が少なすぎる」といった場合には、複数人でブレストするのがオススメです。ポストイットにジャストアイデアを書き出し、採用or不採用で仕分けしていくことで、自然とレギュレーションが決まっていきます。

 

以下、私のジャストアイデアですので、ご参考まで。

 

 ・実際のお客様からのお問い合わせをもとにしたQ&A

・自社の業界におけるホットなニュース(時事ネタ)とそれに対する自社の見解

・お客様からの喜びの声

・社内を撮影した写真

セミナーの風景

・オフィス周辺のランチ情報

 

そして、それぞれの更新頻度を決め、さらに具体的なアイデアを書き出していきます。

 

ここまできたら、先ほどのExcelも簡単に埋められるはずです。

 

ポイントは「何かあったときに投稿する」のではなく、「コンスタントに投稿しておき、突発的に発信したいことが出てきたときは、イレギュラーに追加する」というスタンスでいることです。

 

Facebookページを持つことは、何も難しいことではありませんが、続けることは非常に難しいです。「今週は発信したいことが何もないから、次に何か出てくるまで待とう」という考えでは、すぐに更新しなくなってきまうので、最初に決めた更新頻度は必ず守るようにがんばってください。

 

続けることからすべては始まる

 

実際に運用を続けていくうちに、「もっとこうするには、どうしたらいいんだろう?」「Facebookページに人を集めるには、どうしたらいいんだろう?」と、新たな疑問や悩みが生まれてくるはずです。

 

ここまできたら、しめたもの。次はいよいよ「いいねをもらえる率を上げる」「コメントの数を増やす」といった数値目標を掲げ、運用の質を追求するステージに入っていきます。

 

何もしないまま「難しそうだから無理」と最初からあきらめるのは、もったいない!

 

まずはここから始めてみませんか?